nekopaintとは、Windows用のペイントツールである。
概要
NekoPaintはフルカラー対応のペイントツールであり、グレースケール専用の“グレ猫”も存在する。
シェアウェア(3,150円)だが、試用期間の制限は無い。
基本的に描くことに特化したソフトで、レタッチ系の機能は殆ど無いが、その分動作が軽く、ブラシ線の描画が綺麗。
ブラシカスタマイズの自由度は非常に高い。特にアナログ風の塗りは、テクスチャとブラシ画像を組み合わせることで水彩画風や油絵風、水墨画風など多彩な塗りの絵を描くことが可能。
初期状態で用意されているブラシサンプルの他に、後述する『ブラシセットのコピー・貼り付け』機能や、有志によるセットファイル『猫ペ追加セット』でブラシ設定を簡単に増やすことができる。
『回転対称』や『左右対称』などの装飾などを描くのに便利な機能があり、シームレスな模様が描ける『分割』機能や、好みの間隔のトーン風網目が描ける『格子パラメータ』なども存在するため、素材作りにも適している。
難点は、バージョンアップ時に必要最低限の情報だけが書かれるため、特に新機能の実装時は、手探り状態で機能を把握しなければならない点である。
とはいえ、有志による解説サイトや様々なブログ、2ちゃんねるのNekopaintスレの過去ログやツイッター等を検索することで大抵は解決できる。
保存・読み込みができるファイルタイプはPSDの他に、AzPainter用のapd、bmp・jpeg・pngに対応。
2013年1月現在、最新バージョンは1.36 script33
32bit・64bit対応版「NekoPaint Cute(評価版)」
上記のNekoPaintから派生。Qt(キュート)で開発、UIを一新したバージョン。
64bit環境に正式に対応。上記のNekoPaintとは混色の種類などで多少の違いこそあるが、後述する『回転対称』や『隙間を閉じる』などの大半の機能が存在し、またCute版の独自機能として『HTMLパネル』が存在する。これにより、HTMLおよびJavaScriptやCSSの知識があれば、好みの機能を好みの見た目で一つのウィンドウに収納できるようになった。
2013年1月現在、36557日試用できる評価版の配布が別館にて行われている。
特徴的な機能(無印・Cute版共通)
- 隙間を閉じる
チェックを付けておけば、自動選択の際に、線画に多少隙間が開いていても閉じた線として認識される。詰めたい隙間の大きさは1~20まで設定可能。チェックをつけていない場合も、自動選択ツールおよびバケツツール使用時にシフトキーを押しながらクリックで適用される。
- ブラシ設定のコピー・貼り付け
メインメニューの『ブラシ』から『ブラシ設定をコピー』を選択することで、現在のブラシ設定をテキストエディタ等にCtrl+Vで文字列として貼り付ける事ができ、また文字列をコピーした状態で『ブラシ設定を貼り付け』を選択することで設定が反映されるため、掲示板やブログなどで簡単にブラシ設定をやりとりできる。
ただし、デフォルト以外のブラシ画像を使用した設定で、該当する画像ファイルがbrush_bitmapフォルダに無い場合は、数値は反映されるが画像はデフォルトの丸画像のブラシとなる。
- スクリプト機能
AngelScriptを使用。
あらかじめスクリプトファイルを作成しておく事で、普段よく繰り返す複数の動作や、特殊な描画などをメニューから実行できるようになる。
- 自動保存
NekoPaintを立ち上げている間、現在描画しているファイルがauto_saveフォルダに自動で保存される。分数設定は5分・10分・15分・20分の四種類が存在する。
あらかじめ分数を設定しておけば、突然のPCフリーズや謎のバグでファイルが保存できずに泣きそうな時も、ある程度取り戻せる。
なお、無印版で元ファイルをAPD形式で保存していた場合、オートセーブのファイルはそのままでは読み込めないが、拡張子をapdからpsdに変更すると読み込みが可能になる。
関連動画
関連リンク
ペイントソフト 猫ペイント Cute テスト版 & 絵チャ(NekoPaint Cute 絵チャットソフトNyanChat公式配布サイト)
猫使い:セットファイル配布(初期設定・レイヤープラグイン・ブラシ・テクスチャ等のセットファイル配布ページ)
関連項目
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